表現手法

ワイルド7最終話 ページネーション完全版

オークションで「いきなり最終回 PART3」(1991年 JICC出版局)を購入。もちろん目的はワイルド7の最終回。ページネーションはどうなってるかな〜と期待しながら見ると、これが完璧に処理されているではないか。感動!

最終話の扉絵は誠に遺憾なことに原画が紛失しているので、新たに先生が描き下ろしておられる。すごいコダワリだ。白黒ページ冒頭に入っていた広告ページは先生へのインタビューの1ページ分を挿入することで、ページネーションを調整している。やはりオリジナルのページネーションの方がぜんぜんイイ!当然なことだけど。

最終回を完全なページネーションで読めるのは、掲載誌以外ではこの本だけだと思われる。判型も大きいので大満足だ。

(過去の記事)
最終話のページネーション(2)
http://grunherz.cocolog-nifty.com/wild7fc/2008/12/post-5d4f.html

ワイルドオフ開催&最終話のページネーション

http://grunherz.cocolog-nifty.com/wild7fc/2008/11/post-0932.html

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望月先生の手の表現、タメの表現

先程の記事で「手の表現」が気になり、そういう視点で作品を見返してみた。すると、おおっ!と唸らざるを得ないシーンが続出してきた。

まず、オヤブンの壮絶殉職シーン。パイソンを握る手付きがリー・マーヴィンそのものではないか。指が立ってる!

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そして斃れた後の手付き。これがトリガーを引いたままに見える。空打ちのトリガーを引き切ったまま絶命したかい...。こう理解すると感動がまた別次元になる。このページ、パイソンの銃身をページ外にして、オヤブンのトリガーの手付きにフォーカスを合わせてる。良い表現だなぁ。下部のコマでは画面が引いて全身が描かれているが、右手の姿勢が不自然。だけど死体ってこんな風に不自然な姿勢になるので極めてリアルな表現だと思う。

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「てめえ等」飛葉の突撃シーンだが、握りしめた右手の表現が最高。手首の角度が良いし、筋肉の盛り上がりも表現されている。左手は肩にナイフを打ち込まれているのでダランとしているので、余計に右手のこぶしが目立つ。読者も力が入る迫真のシーンだ。読者の側から悪人側へ、飛葉とともに意識が向かっていく。

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そしてラストバトル。遠井弁護士の誅殺シーン。血流を描くベタの神業的表現もスゴイが、添えられた左手に悪人への怒りがこもっている。飛葉の視点もそこに注がれている。そして遠井弁護士の断末魔表現としての右手(足もそうだが)。手の演技、表現が本当に素晴らしい。このコマの構図はスゴイ。

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最後に「タメ」について。ワイルドを読んでいると、印象的な「キメ」のシーンの前に必ず「タメ」のシーンが置かれていることに気付く。オヤブンの空打ちシーンの前には、パイソンを拾い上げ、それに血が滴るシーンがあるし、飛葉が肩口のナイフを引き抜く前に、痛みに耐える壮絶なシーンがある。飛葉がウッズマンを奪回して反撃に転ずるシーンでは、ウッズマンを得た直後にリボルバーで撃たれる。そして倒れた後から反撃の連射がスタートする。

「タメ」が置かれているからこそ、次のシーンがより印象的になる。さすがアクションシーン表現の第一人者だ!と思わず唸った。スゴイよ、望月先生!



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リー・マーヴィンの手の演技

先日のファンイベントの質問コーナーで「最も好きな俳優は?」という興味深い質問があったが、先生のお答えは「リー・マーヴィン」。西部劇や戦争映画、アクション映画に出て来る個性的な俳優さん(どちらかというとバイプレイヤー)がお好みのようだ。先生の作品には極めて個性的な悪役が大勢出て来て、ストーリーを盛り上げる重要な要素となっている。

リー・マーヴィンは、特に手(指)の演技が素晴らしいと言っておられた。「ガンを握った時に小指が立つんだよ(笑)」と。YouTubeで探したら「小指が立つ」シーンが出て来た。大柄で手足、そして指が長いということもあるが、この手(指)の動きは本当に見事な表現だ。それと....銀色の付け鼻をしたキャラクターが出て来るなぁ(笑)。



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最終話のページネーション(2)

ぶんか社文庫判はカラーページまでのページネーションは合っている。これは扉絵を再現しているからであり、扉絵再現の無いヒットコミックス、愛蔵版ではカラーページがずれているようだ。
どうやら白黒ページに広告ページが1ページあり、そこから文庫判はずれが生じ、逆にヒットコミックス、愛蔵版は、ここでずれが解消されている模様(ラストページが見開きで終わっているはず)。

今回の文庫判は「決定版」という意味もあると思う。単行本未収録の扉絵を発掘して再現しており、これは大変素晴らしいことだけれども、扉絵再現は「ページネーションを雑誌掲載時に合わせる」という意味も含まれているのではないだろうか?

漫画表現では「場面転換」にページ送りを使う手法がある。ページをめくったところで「ドン!」と印象的なシーンが来る。作家はそれを意識して構成を考えていると思うので、ページネーションの再現は非常に重要だと思っている。文庫判ではここまでキチンと対応して欲しかった。

最終話を見直してみると、飛葉の反撃シーン「てめえ等」と、遠井弁護士誅殺シーンが、雑誌掲載時ではページをめくった後に来る。これらは、いずれも読者が最も力む部分ではないかと思う。それだけにオリジナルのページネーションで読みたかったところだ。

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ワイルドオフ開催&最終話のページネーション

昨日新宿で「第1回ワイルドオフ」が開催された。参加者は最少人数の2名。「ワイルド2」である。オヤブンと両国かい(笑)。

お互いお宝を持参したが、RYUさんの「最終話掲載キング」はイイ。オクで手に入れたのではなく、ご本人が当時購入して保存してきたもの。コンディションも昨日買ってきたようなレベルだ。僕もこの号は登校する前に購入し、授業が始まる前に読んだものだ。その日一日ぼう然としてたっけ...。

ワイルドの話題を全開で気兼ねなく出来るのはやはり楽しい。「あのエピソードのあのシーン」と一言で通じ合えてしまう。さまざまな憶測を披露しあうのも楽しい。「母ちゃんが飛葉に冷たい理由」「飛葉の父親はどんな人物か」「飛葉は中学生年代にどこで何をしていたか」などなど。こんなふうに想像を膨らませられるのは望月先生作品特有のものだと思う。

帰ってきてぶんか社文庫判を開いて気付いたのだが、キング掲載時と文庫判ではページネーションが違うじゃないか! カラーページのパートは同じなのだが、どこで変わってしまっているのか。1ページ増えているか減っている、ということになるのだが...。ただいまRYUさんに真相確認を依頼中。

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