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「チェ 39歳 別れの手紙」

今日(土曜日)茅ヶ崎で観て来た。

映画的な盛り上がりに欠ける長い長〜い映画の最後の最後に、スペクタクルなシーンが。主人公チェ・ゲバラのゲリラ部隊は分断され、ボリビア政府軍に個別に撃破されていく。ベトナム戦争を経験したアメリカ軍のエキスパートが作り上げた精鋭部隊が相手。農民や共産党の支持も受けられないし、軍事的な優位性も失われている。キューバ革命の時とは何もかも状況が違っている....。

そんな苦境の中、仲間たちは飢え、疲弊し、傷つき、斃れる。そしてついに包囲されるチェ。彼は手にしていた「M2カービン」のセレクターをフルオートに切り替え(昔、CMC製のモデルガン持ってましたー)、遮蔽物(岩)ごしにワンハンドで連射。ガガガガガガガ!射撃後ただちに移動すると、元居た場所に爆発が。30連バナナマガジンを交換、さらに射撃しながら移動するチェ。しかし足に被弾!カービンを失うものの、すかさず腰のホルスターからハンドガンを抜き放ち(多分ガバメントでは?)、連射。そしてマガジンを交換しようとするところで...

パート1(「28歳の革命」)は、チェを単純にヒーロー化したくないという意識からか、時系列が複雑に絡み合う展開だったが、このパート2はヒーロー化されるはずもない「転落過程」なので、チェに感情移入しやすいストレートな作りになっている。そのせいで、とてもじゃないが第三者的には観られないのだが、それだけにラストシーンと、無音の中で延々と続くエンドロールは精神的に堪えた。あのエンドロールは、観客が余韻を味わったり、シーンを思い出したりする時間を作ろうという意図なのだろう。ようやるわ。

特に印象に残ったシーンは、ゲリラの動きを軍に通報してしまう農家の老人。軍の待ち伏せ攻撃が開始されると、その激しい銃撃音におののいてしまう。渡河中を攻撃されたらひとたまりもない。一網打尽にされるゲリラ。農夫がおののいたのは、銃撃音に対してだけじゃないだろう。

そして、軍に捕らわれたチェのセリフもイイ。通報の件を受けた「農民はお前等を支持していないぞ」という軍人の問いに「彼らは軍の流したウソを信じているのだ。もしくは、我々のこの失敗から何かを学んでくれるはずだ」と答える。また、「私の信じる宗教は人間」と語る。人間性への完全な信頼...。

ところで、チェ・ゲバラって、「土方歳三」だよね。組織原理に厳格な副長で、美男。リーダーと別れた後も困難な戦いの道へ進む....そして敗北。まさに「不屈」の魂を持った男達だよなぁ。

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