カテゴリー「サッカー」の448件の記事

2009年12月18日 (金)

来季こそ「絶対J1」!

昨季の終わりは「絶対J1」がスローガンとなっていたけど、来季こそ、「絶対J1」が年間通してのスローガンになるだろう。ここまで苦労して、簡単にJ2に逆戻りするわけには行かない。「絶対・絶対J1」という気分だ。

来季のシステム、闘い方はどうなるのか。昨季の4-3-3は、少々リスクを負っても勝ち点3を出来るだけ多く獲るためのシステムだったが、J1となるとサイドからのクロスの精度、バイタルエリア内からのシュートの正確性はJ2の比ではない。昨季のような1ボランチでどうにかなるとは、とても思えない。

逆に、J2で3位のベルマーレ相手に引いて守ってくるチームはないと思うので、得意のカウンターは来季も有効だと思う。さらに磨きをかけたいところだが、カウンターの起点となるアジエルが古傷の手術を行ったばかりであり、来季序盤に間に合うかどうか懸念される。最も重要な序盤戦をどう闘うのか?

昨季以上にセットプレイからの得点が求められるが、キッカーの問題はどう改善されるのか。最終節の水戸戦では相手とのキッカーの差を痛感させられた。ベルマーレのキッカーも悪くはなかったが、水戸のような「攻め」のキックではなく、壁を越え、GKに触れられなければ良し、そんな感じだった。優秀なキッカーの獲得は必須だろう。

昨季は第1クールの貯金で逃げ切ったようなものだが、試合数が少なくなる来季は、より開幕スタートダッシュが重要となる。昨季のモンテディオ山形のように、勢いのつく序盤戦にしたい。

スタートダッシュを決めるには、チームのスタートを早めなくてはならない。先んずれば人を制す。幸い、反町監督、アジエル、ジャーンとの契約更新はすでに済んでいる。補強はピンポイントで最小限ということなので、新たなチームづくりは早く進むだろう。今行われている戦力補強、そしてキャンプ。ここで来季のほとんどが決まるはず。成功を祈りたい。

メディカルとカードの処理。今季終盤、ベルマーレはこれがうまくいったので勝ち点1差で逃げ切れた。来季は、特に残留争いのライバルチームには絶対負けるわけには行かない。そのために強豪チームとの対戦にはある程度メンバーを落とすとか、その位のことをやらないと厳しい残留争いは切り抜けられないと思う。反町監督の手腕に注目したい。

徹底した攻撃サッカーを標榜して選手の意識改革を行い、その潜在力を引き出した反町監督だから、J1だからと言ってガラッと変わって守備的なサッカーを打ち出すとは思えない。選手のモチベーションにも関わるし、「湘南の暴れん坊復活」がサポーターの願いでもある。

しかし、勝ち点は大事。このさじ加減をどうするのか。どのようなコンセプトでJ1を闘っていくのか。監督のプランを早く聞きたいものだ。

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2009年12月15日 (火)

ベルマーレカレンダー 2000&2010

来季はJ1、そしてユニのライトグリーン比率が高くなるというウワサなので、久々に昔のカレンダーを引っ張り出し、2010年のカレンダーと並べてみた。

これは2000年のカレンダーなので、写真は1999年。ベルマーレ平塚時代だ。僕はこの時代(1999-2000)のユニデザインが一番好きである。応援し出した頃のユニなので愛着があるのかもしれない。

ライトグリーンがベース色となるとピッチ上、あるいはモノクロの新聞紙上で見にくいという話もあるようだが、このように太いラインが入っていれば良いのではないか。実質的に「塗り分け」と言えるような太いラインが好みである。

改めて1999年の写真を眺めると、今でも頑張っている選手が多く、感慨深い。三木隆司、船越優蔵、西山哲平、高田保則、本田征治、小野智吉、時崎悠、磯崎敬太、茂庭照幸。そして臼井幸平。これってかなりの比率ではないだろうか。外に出てから大きくなって選手も多いな。上園和明と美尾敦はこの時ユースにいた。

先日掛川誠が引退表明、船越、西山、茂庭、本田が戦力外になっている。次のチームが早く決まって欲しい。戦力外の3人の動向は不明だが、現時点で来季J1のステージなのは臼井だけか。なかなか感慨深いものがある。

「年間4勝」という不名誉な記録(横浜FCとコンサドーレ札幌も同じ勝ち数だったが、試合数が違う)を作ってしまった1999年のチームだが、スピリットはあった。来季は石にかじりついても残留を果たすぞ!

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00年はカレンダーもライトグリーンがベース。

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本田とヤスが同じ月に。これも縁かねぇ。

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漢・船越。翌00年は伝説の背番号32をまとう。

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またこうしてJ1チームを平塚に迎える。大型ビジョンは付くようだが、あとはあまり変わっていない...

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臼井幸平!変わらない運動量と闘志。素晴らしい。

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ライトグリーンに染まるゴール裏。今季の途中からここに戻った。サポーターのウェアは来季もブルーがベースとなるだろう。

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2009年12月14日 (月)

Jリーグ来季日程発表!

いよいよという感じ。しかし本当にわがベルマーレがアントラーズやガンバと闘うのか、いまだに実感が湧かない(笑)。

Jリーグ3月6日開幕、W杯で2カ月中断
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp0-20091214-575970.html

2ヶ月の中断期間か...まったく馴染みがないなが、どのように過ごしたものか。たぶんJ2を観に行くと思う。関東の各チームの動向は今後も気にかけて行くだろう。

来季のアウェイは本州のみ。北海道と九州(福岡・鳥栖)は1回ずつあった方が楽しめるんだけどな。

昨年は山形まで自転車で行ったり(山形のあと、福島でマリーゼの試合、笠松で水戸の試合を観るというアウェイ行脚の旅を敢行)、高速バスを使った輪行で鳥栖や熊本、徳島、京都(ともに一昨年)に行って色々と楽しませてもらった。愛媛はフェリーを使った輪行で行ったが、これもまた素晴らしい旅だった。

来季は隣県の静岡があるので、ここはいっちょシーカヤックで行ってみたいと思っている。たぶん片道2〜3日で行けるはず。僕のカヤックは折りたたみ式なので、郵便局から送り返すことができる。帰りは手ぶらで公共交通機関を使って帰れるというわけだ。

自転車でアウェイ遠征するサポーターはいると思うが、人力、海路で行った人はいないんじゃないか。地球環境に優しいし、こういうバカバカシイことは如何にも自分好みで、チャレンジしがいがある。うまく日程が合えば良いのだが。

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最終節・野澤と中村のユニと阿部

最終節の試合後、野澤洋輔は中に着ていた中村祐也の背番号22のユニホームを露出させた。皆がエーラインの昇格記念Tシャツを着込む中、このアピールは素晴らしかったと思う。

野澤は新入団だが、このチームメイトへの気配りは立派だ。まさに「チーム一丸」の象徴といえる。

坂本紘司は、残念ながら戦力外となった友人・原竜太のナンバーの入ったリストバンドをして闘っていたそうだ。その話に原は思わず泣いたとか。

中村の離脱で先発の座をつかんだ阿部吉朗。末代までの語り草となるだろう大逆転勝利の全3得点に絡むという、一世一代の大仕事をやってのけてくれた。「利き足は頭」と呼ばれた強烈なヘディングシュートを連発。最高のパフォーマンスだった。

チームのトップスコアラーが欠場しても3点獲れた。阿部チャンをサブに置ける前線の選手層。そしてGKの選手層。これが最後の最後、昇格の決め手になったと思う。

ヴァンフォーレ甲府との決戦に勝利した後のラスト2試合は本当に苦しかった。結果だけ見ると、オーダー通りの「1勝1分け」で切り抜けた...に見えるが、内容は困難を極めた。

ザスパ草津戦では都倉に一発喰らっていたら、あのGK本田の当たりようからすると引き分けすら無理だったはずだし、水戸ホーリーホック戦では3失点目を喰らっていたら逆転は無理だった。まさにギリギリの戦いだった。

最終節の水戸戦、後から考えると先に2失点したのが不幸中の幸いだった。あれで試合がオープンな展開になり、ベルマーレ得意の「中盤で奪って速攻!」の形が作れた。草津戦のようなクローズな展開で試合が進んだら、草津戦のように引き分けで終わったかもしれない。そうなったら甲府が昇格だった。

試合後、反町監督と坂本紘司から「昇格したと言っても、我々はJ1で18位のチーム」という言葉が出た。もしもこの2試合を楽に切り抜けていたら、こうした厳しい認識は持てなかったかもしれない。

この2試合の苦戦を選手もサポーターも忘れることは出来ないだろう。草津と水戸、両チームの奮闘には心から敬意を表したいし、感謝している。また、彼らの思いを考えると、簡単にJ2に逆戻りするわけにはいかんな、という思いも強くなる。

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中村祐也のユニを下に着て闘っていた野澤。
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バスに乗り込む阿部チャン。
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ただひとり窓を開けてサポーターに応えてくれた野澤。

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2009年12月12日 (土)

合同トライアウトに思う

先日Jリーグ合同トライアウトが行われた。新監督が決まっているところは、これが実質的な監督初仕事となる。1年前の反町さんもそうだった。知名度のある監督のクラブチーム復帰ということでマスコミの取材もあり、その記事を読んで「反町さんがベルマーレの監督になったんだ」と実感することが出来た。

昨年のトライアウトの目玉のひとりは田原豊だった。いまその時のインタビュー動画を見ると感慨深いものがある。初の0円提示を受けたことをしっかり受け止め、今後のバネにしようとする清新なイメージがある。インタビューではすでにJクラブからオファーがあるように言われている。

昨年の合同トライアウトでの田原インタビュー
http://61.215.210.26/news/jsgoal/00075376.html

もし田原が他のクラブに入団出来ていたら、ベルマーレの昇格はなかったと思う。あの4-3-3システムは田原抜きでは考えられないからだ。結局田原の入団はまとまらず、海外のクラブの練習に参加するが、そこでも決まらず、開幕直前にベルマーレに入団が決まった。年俸は京都時代の数分の一だったらしい。それでも田原はこのクラブを選んでくれた。

反町監督の年俸も酷い低さだったようだが、反町さんも待遇より「場」を求めてやってきた。2人とも色々あった為に、たまたま低年俸で入団話がまとまったのだ。このあたりに「運」というは「縁」を感じざるを得ない。下で10年やって来て、ようやく運が向いてきた。

ベルマーレにとってはラッキーだったが、2人には申し訳なかったと思う。

最近の神奈川新聞に載っていたのだが、野澤洋輔は半年契約での入団だったそうだ。田原、野澤、寺川の入団は編成終了後だったが、監督の強い意向で実現したもの。半年契約になったのは予算オーバー分の資金的な裏付けが取れなかったからだと思う。しかしチームの快進撃による観客増や新たなユニホームスポンサーの獲得などで収益がアップ、契約の延長が可能になったのだろう。

本当に何もかもうまくいって良かった。本当に綱渡りのシーズンだった。

来季はJ1ということで、観客増、スポンサー増、リーグからの分配金増などで収益アップが見込めるが、その増益分はまず、低年俸で今年我慢してくれた反町監督と田原、野澤、寺川らに差し向けて欲しいと思う。

合同トライアウトに話を戻すが、札幌を戦力外になった中山元気に注目している。田原のサブになるセンターFWを何としても確保する必要があるが、常にハードワークする彼のプレイスタイルはベルマーレのスタイルに合っていると思うがどうだろうか。

今年の合同トライアウトでの中山元気インタビュー
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00093903.html

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2009年12月10日 (木)

湘南ベルマーレの10年間をどう総括するか?

最終節のスカパーで実況が「上田監督が土台を作り、菅野監督が彫刻を施し、反町監督が魂を入れた」といったような意味の発言(関係者の発言を紹介したものらしい)をしていたが、この10年を観てきた者としては少々違和感を感じる内容である。

今季のJリーグを振り返るスカパーの番組に田中孝司さんが出ていて、最初に紹介した実況の発言について、「じゃあ俺と加藤久のやっていたことは一体どうなる?」と(案の定)ちょっとご立腹だった。思わずクスッと笑ってしまったけど、田中さんの気持ちは本当にわかる。簡単に割り切った解釈はして欲しくないわな。加藤・田中の両氏はひとかどの指導者、人物なのだし。

内容的にはスカパー実況の言っていることは正しいと思う。2004年9月からOBの上田栄治監督が就任、走れるチーム、メンタルで負けないチーム、つまり「勝つ」という強い意欲を持った闘えるチームづくりに着手。今季昇格を達成したチームのルーツはここにあるということは間違いない。「昇格(復帰)」をハッキリ目標に掲げたのは、ここからだからだ。

上田さんの前任者は「4位を目指す」などと言っていたが、底辺の強化費でやっている新参チームならいざ知らす、中規模の予算があり、一定の歴史を持つチームなら昇格が目標なのは当たり前のことだろう。プロとはそういうものじゃないのか?

ベガルタ仙台はJ1復帰まで6シーズンかかった。ベルマーレは上田さん以後、5シーズン(とちょっと)。まぁだいたい同じ期間だ。だから僕はベルマーレの復帰はそんなにかかり過ぎとは思えない。

問題は、上田さんの前の期間に何をしていたかだ。

ベルマーレにとって過ぎ去った過去、触れたくない過去だが、昇格を達成した今、そこのところをキチッと総括しておく必要はあるだろう。成功した時こそミスを犯しやすいものだし、二度と同じ轍を踏まないために。

上田さんの前の時代は展望を描きにくく、辛酸をなめさせられた。しかし、その時代を懸命に闘った選手、スタッフ、支えたスポンサー、サポーターたちは存在しわけで、無価値ということは決してないはず。それらを切り捨てて、「上田さん以降」だけをクローズアップすることには違和感を感じる。

平塚競技場のシーズン最終戦ではイベントが行われ、選手、スタッフはスタジアムを一周する。どこでもやっていることだけど、このイベントで忘れられないシーンが2つある。ひとつは2000年。既に契約満了が伝えられていた加藤監督は相当悔しかったのだろう、選手たちと一緒にスタジアムを回るようにスタッフが諭したのに、加藤さんは腕を組み、ピッチ上から動かずに状況を見つめていたね。(オレはそういうところは見逃さないぞ)

次は2002年。チームは尻上がりに順位を上げ、最高の5位でフィニッシュしたのに2年間指揮した田中孝司監督の契約を延長しなかった。その田中さんを選手たちは胴上げした。これは監督の労をねぎらうだけでなく、フロントへの抗議も含まれていたのだろう?(オレはそう感じだけど)

翌2003年、(唐突に)トルシエの片腕だったサミアが監督に招聘されたのだが、補強も大外れで暗黒一直線。14節にして最下位に転落して解任。そしてその次の対応も悪かった。安直にヘッドコーチの山田松市を内部昇格させてしまう。ここは代行にしてJ監督経験者の後任を探すべきだった。結局、指導者としての経験(本人にとっては肥やしになったろうけど)を積ませただけで、チームは荒廃し、2004年7月に解任。

加藤さん、田中さんの切り方は義理を欠いたものだったと思う。2000〜02年は相対的に戦力があった時期。この期間を加藤さんに任せれば、あるいは、2001〜03年まで田中さんに任せれば、昇格のチャンスはあったと思っている。2000年のチームづくりは誰がやっても難しかったはず。この混乱時代(2000〜03年頃)に指導者を短期間で変えてしまったのが間違いだったと思う。一体何をやってたんだか。

この10年間で最大の謎は、やはり2003年のサミア監督の招聘だろう。順位を5位にまで上げた前任の田中さんを切って、何で国内実績ゼロのこの人にしたのか。ベルマーレのフロントが自主的に選んだとはとても思えないけれど、山田さんを内部昇格させたのはフロントの責任だよなぁ。これも誤りだった。

それと、この年で一番違和感があったのは、「サッカーはエンターテインメント」みたいな言い方、雰囲気があったこと。トルシエがらみでサミアにも注目が集まったし、ちょっと浮ついた印象があった。前監督2人への不義理、そしてこの浮ついた感覚がサッカーの神様を怒らせたのだろう。2003〜04年はまったく散々の内容で(PUMAのユニは良かったけど)、しかも監督経験者に「あそこはすぐ切る」という評判が立ってしまい、監督探しも難儀したとか。だからOBの上田さんということになったのだろう。

ベルマーレは、Jの理念に実直な存在でないとダメ。そして不義理はダメ。そのことを確認させられた2年間だったと思う。フロントは今こそあの時のことを思い出して欲しいね。来季は華やかな舞台に戻るけど、ベルマーレの「本質」と、過去の失敗は決して忘れてはならないと思う。

スカパーの実況を聞いていてちょっと不安になったので、あえて古い話を蒸し返してみた。

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2009年12月 7日 (月)

昇格記念Tシャツでご挨拶(2)

目頭を押さえる伊藤友彦。チームの昇格は「やり切った」という達成感に繋がっているのだと思う。こういう姿を見ると、本当に昇格出来て良かったと思う。

最後、アジエルと交代でピッチに入った猪狩佑貴。彼のひた向きなプレイには、坂本、臼井、田村の「湘南ベルマーレ魂」を強く感じる。今季は劇的なプロ初ゴールを、決勝弾としてマークすることが出来た。昇格への勢いを出すには、若手の初ゴールによる劇的勝利というお祭り的要素が不可欠だけど、それを地元出身の生え抜き選手がホーム平塚競技場で達成したことは、本当に素晴らしいと思う。チームに勢いをもたらしてくれたよ。
たぶん猪狩の課題は先発で出場した時の「視野」「落ち着き」ということになると思う。カワイイ女性サポーターも付いていることだし、来季はこの課題を克服してスタメンの座を狙って欲しいものだ。

ベテラン寺川能人。この大一番で2得点に絡む活躍を見せてくれた。守備でも良いところで相手の出所を潰していたし、本当に頼れる存在だと改めて思った。このタイプの選手は昇格には不可欠だけど、これまでベルマーレにはいなかった。かつて新潟や横浜FCで活躍した山口素弘のような選手がベルマーレにも必要だよな〜と思っていたが、その思いを寺川が叶えてくれた。
これだけのベテランでありながら練習場に来るのが一番早く、反町監督は高く評価していた。寺川のようなベテランがいるとチームが引き締まるよね。本当に貴重な存在だと思う。

島村毅。FWで入団するがDF(センターバック)にコンバート。しかし、初めて得た出場機会は田原の代役、センターFWだった。その後左サイドバックで定位置を確保、この最終節までそれを守った。今季のベルマーレは左サイドバックのみが流動的だったが、最後は島村がスタメンを勝ち取った。シーズン初めには予想出来なかったことだが、いろんなポジションをこなせるのは有利だ。

最終節では、終盤にFKのこぼれ球をダイレクトで撃った強烈なキャノンシュートが印象的だった。そして、その後もボールを持ったら果敢にドリブルで前進して行った。これらのプレイは相手に威圧感を与えるものだ。これでこの試合はいける!と思ったものだ。プロに必要なのは、この日の島村のような最後の最後に自分の持ち味を出せる、気持ちの強さだと思う。来季も楽しみにしている。

そして田原豊。反町ベルマーレの4-3-3は、センターFWの田原あってのシステムだった。アジエル離脱よりも田原離脱の方がチームにマイナスの影響があったのを見ればそれは明らかだ。田原はチームの期待に見事に応え、この最終節で10得点をあげ、個人としても過去最高をマークすることができた。今季はこれまでのキャリアで一番充実したシーズンだったのではないか。ここまでチームの主軸になったシーズンはなかったのではないか。

田原を見て思うのは、責任感が内面を変えるということ。反町監督は、田原に責任感を持たせると同時にトゥットと競争させ、プレッシャーもかけた。この指導と田原自身の「俺はまだ何も成し遂げていない」という渇望感、初めての戦力外通告を受け、ギリギリまで所属チームが決まらないという逆境に置かれた経験が、彼を変えたのだと思う。

田原の番号である34番のグッズを身に付けたサポーターは非常に多い。坂本に次ぐ数じゃないかと思う。サポーターから見ると、とにかく田原は頑張って闘っているのが強く伝わってくるので、応援したくなる選手なのだ。「頑張りが伝わる」というのは、プロスポーツ選手には非常に大切な要素だと思うが、田原にはそれがある。

セットプレイの守備ではストーンとなって相手のキックを弾くし、前線ではポストプレイヤーとしての役割をひた向きにこなす。ポジションがら激しいコンタクトを受けてダメージを受ける場面も多い。しかし、甲府戦での苦い経験(相手のラフプレイに反撃して一発退場)のあとは、少々やられてもクールに受け流せるようになった。大一番の甲府戦では審判がやたらカードを出したがる人で一瞬悪夢が脳裏をよぎったが、成長を遂げた田原はクールに闘い抜いた。

彼のように大きな長所と短所の両方を持っていて、その短所がシーズン中に解消されて行く有り様を見て行けるのは、サポーターとして最高に楽しいことだ。何かしら短所や失敗がないような選手は、そもそもベルマーレのようなチームには来ない。そういう選手たちが短所を克服し、長所を伸ばしてひとつのチームになって行く。その過程をリアルタイムで同時体験出来る。「観る」のではなくて、「選手と同時に体験」できる。これがサッカー応援の醍醐味だと思うのだ。(ビッグクラブでは味わえないだろうけどね)

昇格が決まった後、田原はケロッとしていたらしい。こういう人と違うスケール感はいかにも彼らしくて好きだ。確かにこれは通過点に過ぎない。今の田原にはJ1というステージだけでなく、ワールドカップというステージだってあり得ると思っている。

田原、マイク、高崎。今年J2で活躍した大型FWたちだが、岡田監督の視界に彼らは入っているのだろうか?オランダに対し、一体どういう闘いをするつもりなのだろうか。中盤にテクニシャンを揃えるのは良いけど、フィニッシュは誰がどうやるの?中盤勝負に出ると危険な相手、局面というのもあると思うけど、それへの対処は?大型FWに当てて、佐藤寿人や大黒将志に拾わせてシュート。そういうプランもあっていいと思う。来季J1の舞台で田原が岡田監督の目に留まることを祈っている。

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昇格記念Tシャツでご挨拶

お約束の昇格記念Tシャツを羽織るベルマーレの全選手(病欠の中村は可哀想に不参加)。

鈴木伸貴の笑顔を久しぶりに見た。今季は怪我もあり残念な年だったが、左サイドバックだけでなく、もう一列前も出来るはず。反町監督の信頼も篤いようだし、来季はぜひJ1のピッチで暴れて欲しい。

原竜太、鈴木将太と原田開は残念ながら戦力外となってしまったが、原と将太は確かな実力があり、今季のチームコンセプトに合わなかっただけなので、早くチームが決まって欲しいと思う。原田は大学サッカーの舞台で頑張って、中町先輩のようにJに復帰して欲しい。

「スカパー!×ELGOLAZO×J's GOAL J2 Newcomer of the year」に選ばれた村松大輔。19歳のCBは出場停止の1試合を除く50試合に出場。ホント、ベルマーレに来て良かったねぇ。これだけの試合数を真剣勝負の中でこなせたのは、キャリアのスタートとして極めて有意義だったと思う。何といっても実戦こそが最大の成長の場。

でもこのゲームでは荒田のスピード、積極性に手を焼いていたな。2失点目は1対1からパスを出されたし、ヘディングにせり負けて危うく3失点目になりそうだった。しかし、その後クロスバーに当たって跳ね返ったボールをうまくシュートをさせなかった、あの対応は良かったねぇ。3点目を喰らっていたら昇格はなかったよ。

村松の元にはいくつかオファーが来ているようだけど、今の時期は出場機会が得られるチーム、つまりベルマーレに残った方が良いと思うぞ。試合に出られれば代表の目にも留まりやすい。ワールドカップ出場だって夢じゃないんだ。

バックスタンドに向けて挨拶する選手たち。
アジエルのもとにキャプテンマークが戻っている。本当にアジエルはキャプテンマークが好きなんだなぁ。1人だけ前に出て盛り上げるアジエル。ホントにかわいいヤツだよ(笑)。

来季のスタートダッシュは今季以上に重要になると思うけど、チームの攻撃の起点であるアジエルの古傷の回復がとても心配だよ。針治療など、東洋治療も試してみてはどうだろう?

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最終節・脚を伸ばす坂本紘司

「坂本らしさ」が出ている1枚だと思う。
試合終了間際、ドカーンと魂の猛チャージ。
無理をすると脚をつりやすくなるが、すぐに戻って必死に脚を伸ばして次の攻撃に備える。1点喰らってドローで終わったらすべてがパー、という極限の状況だった。

坂本というとその外見から華やかさが連想されるが、実際はこうした泥臭いひたむきなプレイが持ち味の選手だ。この気迫、集中力が劇的なロスタイム弾を生むのだと思う。

坂本は技術も素晴らしく高いのだが、技術だけならJ2にも上の選手がいる。技術の裏付け、フィジカルの強さ、それらに加えて、ひたむきさ、精神力の要素が加わることが大切なのだと、坂本を見ていて思う。

同じことは臼井幸平、田村雄三にも言える。

「ベルマーレ生え抜き」と言っても良いこの3人が、湘南ベルマーレのスタメンの「基準」を作っている。

スタメン入りを目指す選手、あるいは下部組織の選手たちには、この3人の存在が目標となるだろうし、一方、3人にとってはこの「基準」を下げるわけにはいかないから、来季もさらに頑張る。

このような良い循環が生まれる環境がチーム内にあることは幸いだし、これを永久にチームの伝統としなくてはならない。「ベルマーレ平塚」とはまた違った、「湘南ベルマーレ」の伝統がここから生まれて行くだろう。

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最終節・悔しさをバネに。水戸ホーリーホック

今季の水戸ホーリーホックについては、誰もが「良くやった」と評価するだろう。第1、第2クールの安定した闘いぶりは本当に素晴らしかった。

しかし、新装なったホームスタジアムで2度のJ1昇格お見送り。そしてホームジャック。これは相当悔しかっただろう。選手の背中からもそれが良く伝わってくる。

水戸の今年はこれまでで一番内容と結果が良かったものの、最も悔しさを味わったシーズンなのではないか。

ある程度「躍進」しないと本当の悔しさは巡ってこない。ベルマーレも本当の悔しさを味わったのはここ数年のこと。今季本当の悔しさを味わった水戸の、来季の奮闘に期待している。

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