なでしこリーグオールスターと前座試合
西が丘サッカー場で行われた、なでしこリーグオールスター2009と前座試合を観戦してきた。今季から東京電力マリーゼの監督に就任して素晴らしい戦績を上げている菅野将晃監督が、オールスターの1チーム「なでしこROSA」を率いる。そしてお楽しみの前座試合には上田栄治さんと、同じくベルマーレOBの北島義生氏が出場。ベルマーレファンには堪えられない状況である。
マリーゼ スペシャルレポート 菅野監督インタビュー
http://tepco-mareeze.jp/fanzone/special/sr05.html
そしてVIP席には私が尊敬する漫画家の望月三起也先生の姿もあった。先生は、日本の女子サッカーの黎明期(70年代)に女子のクラブチームを立ち上げ、指導してリーグ戦に参加していたのだ。ワイルド7等を連載していた最も忙しい時期に「日曜はサッカーの日」と決め、チームバスを購入し、男女クラブチームの運営、育成に当たり、もちろん自らプレイもしておられた。私の茅ヶ崎の知りあいもこの女子チームに在籍していた。色んなところに練習や試合に連れてってもらって楽しかったと今でも感謝している。そんな望月先生は、現在もなでしこリーグの顧問を務められ、世界でメダルを狙える位置にまで来た日本の女子サッカーを見守っておられるのだ。
前座試合では北島義生氏が先発である。「日本代表・JリーグOB&なでしこリーグOGチーム」の中にあって、代表はおろか1部でのプレイ経験もない同氏のキャリアは圧倒的に見劣っており、観客のほとんどは「誰だ?」と思っていたと思うが、私を初め数人は北島氏のプレイを楽しみに見に来ていたのだ。
右サイドハーフで先発した北島氏は、スーパースターのラモス瑠偉氏にパスを供給することに専念していた。引退後とは言え、こんな豪華なメンバーの中でやれて楽しかっただろう。下のURLの記事をご覧になれば分かると思うが、北島氏のキャリアはある意味ですごい。まさに「執念の男」。この北島氏の「執念」、そしてどんな時も前向きな姿勢は確実にベルマーレに根付き、今年のチームにも受け継がれていると思う。
北島義生インタビュー:サッカーをずっとやってきて思うのは 頑張ってる人には1年に1回絶対にチャンスが来る
http://www.jobi-joba.com/community/intervieu/bibara/back-number/2004/11_15.htm
思えば、北島氏ほどベルマーレでプレイ出来ることを感謝していた選手はいないだろう。「夢」である1部リーグ昇格を狙えるチームに、ついに、ついに辿り着いた。そういう気持ちがプレイの中から伝わってきた。サポーターとしてはチームを愛してくれる選手が一番嬉しいし、ありがたい。だから北島選手のことは忘れられないのだ。
北島選手のプレイで忘れられないのが、フッキを擁する東京ヴェルディ戦で土壇場で追い付いた試合。右サイドでボールを持った北島選手は、ヴェルディの選手を1人かわし、ゴール左にいた坂本紘司に見事にロングパスを通した。そんなことが出来る選手ではないのである。真横にいる選手にパスミスをかますこともあったのに。あの瞬間、まさに「火事場の馬鹿力」を見た。人間の能力は本当に計り知れないものだ。
次は上田栄治さん。なでしこジャパン、いや日本女子サッカー全体の大恩人の一人だ。アテネオリンピックへの出場がなかったら、なでしこリーグの存続すら危うかったはず。現在も協会の女子の委員長だ。ベルマーレの前身フジタではFWでならした。この日の背番号11がとてもよく似合っていた。
上田さんのプレイを観るのは初めてだったのだが、そのスピード、アグレッシブさ、本気度には驚かされた。昨年は試合中にリフティングを披露し、対戦相手(女子中高生)から「真面目にやって下さい!」と怒られたラモスさん(試合中に削られてアキレス腱を痛め、試合後病院に直行)も今年はかなり真面目に取り組んでいたが、上田さんはボールホルダーのDF(女子中高生)にスライディングタックルをかましてボールを奪いに行くという激しさ。間違いなく、チーム一番の本気度だった。
上田さんがベルマーレの監督時代(第2期)にお話と握手をして貰ったことがあるのだが、握った手の力強さと、目のアツさに驚き、感動した。思えば、ベルマーレOBでもある上田さんの監督復帰こそ、現在の反町ベルマーレに続く「暴れん坊復活路線」のスタートだった。
「4位を狙う」とかではなく、「昇格」を明確にチーム目標に掲げ、走力と球際で負けない情熱の感じられるサッカー。これは我々が熱望していたものだ。そのサッカーが上田さんのこの日のプレイからも感じられて嬉しかった。上田さんは、反町さんがベルマーレ選手の時代にフロントをやっていて、「給料は上げられないから、コーチの勉強に行く時間をあげるよ」と言って、反町さんが指導者の道に進むきっかけを与えた人でもある。
色んな歴史の積み重ねが、今の反町ベルマーレに繋がっていると感じた一日だった。
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先週の伊賀戦で澤選手が見事ハットトリック!通算得点数を104としてリーグ記録タイとなった。

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