カテゴリー「映画・テレビ」の9件の記事

2008年12月31日 (水)

鈴木慶一さんが、レコ大「優秀アルバム賞」を受賞!!

我らの鈴木慶一さんが日本レコード大賞「優秀アルバム賞」を受賞sign03

『ヘイト船長とラヴ航海士』鈴木慶一 Produced by 曽我部恵一

今年もいろいろ言われていた「レコ大」だけど、少なくともムーンライダーズ、鈴木慶一のファンからは、純粋な"慶"事として受け止められたと思う。

映画等のサントラ作品以外でムーンライダーズのメンバーがメジャータイトルを取ることなんて、まずあり得ないと思っていた。非常に質の高い独創的な仕事を30年以上してきた彼らが「無冠」なのはおかしいのだけど、そういう状態が「当たり前」にも感じられてきた。

そんな認識が今回の受賞でふっとんだ。続けていればいつか正当な評価はされるものなんだ。世の中、まだまだ棄てたもんじゃない...。本当に嬉しいよhappy02

このアルバムは17年ぶりのソロ作品だが、前作の「SUZUKI白書」(これも超名盤)を意識した詩や、ムーンライダーズの前進バンド「はちみつぱい」の曲をセルフカバーしたりして楽しませてくれる。二回りくらい若い曽我部恵一さんをプロデューサーに迎え「ダブルK1」の二人三脚体制で制作しているが、これが上手くいっている。モノローグよりダイアローグの方が内面は掘り下げられるし、バランスも保たれる。

冒頭の曲「宜候(Yosoro)」が2人のダイアローグ(語り)なのだが、これがとっても面白い。アルバム全体が「船」をイメージしているが、ダイアローグの最後に慶一さんが「無い。ようそろは無い」と宣言する。これは非常に力強い宣言だと思う。延々とキャリアを積み重ね、円熟期と言っても良い年齢ながら「ようそろ(=直進、または「了解」の意)」は「無い」、つまり、これからもコダワリ続け、闘い続ける...と言っているのだから(それが「阿呆」という意味だろうか)。

対して最終曲「Boat of Fools」はモノローグ(語り)。これが冒頭の「宜候(Yosoro)」に繋がる作りになっているので、このアルバムはヘビーローテーションのスパイラルに陥りやすい。「Boat of Fools」は鴨長明の「方丈記」の有名な書き出し部分(ゆく河のながれはたへずして、しかももとの水にあらず...)をもじった内容になっているのだが、良い感じで無常観を表現しているし、「船」というアルバムテーマにもマッチしている。

音は新しいんだか古いんだか良く分からない作りになっていて独特。ダイナミックレンジをわざと狭くしているが、これは慶一さんが住んでいる「船室」の閉塞感を出そうとしているのだろうか。音はノスタルジックだが、ディスクはスーパーオーディオCD(SACD)との二層構造のハイブリッドだし、SACDは5.1chのマルチチャンネル仕様というハイテクぶりで、かつてテクノポップ、ニューウェイブの旗手的存在だったことを思い出させてくれる。

詩は相変わらず文学のレベルにあるし、メロディーも美しい。アレンジは複雑でストレートとはほど遠いが、これがセルフプロデュースだったらさらに迷路的になっていたはずで、曽我部さんの存在が利いていると思う。このメロディーをもっとストレートに堪能したいが、それはライブアルバムに期待するとしよう。

このアルバムは、邦楽ロック、ポップスに閉塞感を感じている人、何を聴いて良いか迷っている人に聴いて欲しい。慶一さんの経験から来る「引き出し」の多さ、作品の質の高さにきっと満足してもらえると思う。


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2008年10月 7日 (火)

緒形拳の「野獣刑事」

名優・緒形拳さんが永眠された。ご冥福をお祈りしたい。

最近は鬼太郎実写版でぬらりひょんを演ったりしていたけど、僕の中では「野獣刑事」が代表作というイメージ。一時期の日本映画って、「緒形拳が逃げ回るような作品が多い」とか言われていたけど、それがこの作品じゃないかな。

舞台が大阪・釜ヶ崎地区だし、緒形拳、いしだあゆみ、泉谷しげるの演技が濃すぎる。シャブ中で狂乱状態となった泉谷の演技は語りぐさである。軽い恋愛モノ中心の現代の日本映画とは最も遠い距離にある作品だけど、ある時期の日本映画を代表する作品だと思う。

そしてその主役は、やはり緒形拳だ。真摯に役に打ち込む役者としての「姿勢」を強烈に感じる。この作品の主人公のように「どうしようもない人」(どちらかというと悪人)を真剣に演じ切り、人間の性(さが)を象徴する存在にまで昇華させるのが緒形さんの力量。役者としても取り組み甲斐のある作品だったと思う。

楽天ダウンロード「野獣刑事」
http://dl.rakuten.co.jp/prod/800381800.html

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2008年8月 8日 (金)

スピルバーグの「1941」

スピルバーグ監督32歳の作品がようやく初の(国内)DVD化。ドタバタコメディ映画だが、立派な戦争映画と観ることも出来る。「混乱」「破壊」「集団の狂気」「市民と戦争」...戦争のネガティブな部分が(誇張されて)表現されている(死者はひとりも出ないが)。

この映画は第2次世界大戦中のアメリカの唯一といって良い「恥部」を描いている。映画と同じ日米開戦直後の時期、東海岸では対Uボート戦で大失態を犯して未曾有の被害を出し、西海岸では日本潜水艦による攻撃等へのパニックから、罪のない日系人の強制収容所収容という誤りを犯す。原爆投下と違って正当化(言い訳)のしようもない過ち。合理性を追求して戦争を勝利に導いたはずのアメリカの過ちと、それを生み出した社会の混乱..。

公開当時(1979年)評論家ウケしなかったのは当然だと思う。年配者には到底受け容れ難いテーマを描いているからだ。逆に言えば、こうした「自国の恥」(戦争に負けたことがない世界最強国の、だ)をネタにコメディ・スペクタクル映画を撮ったスピルバーグ監督は相当な「硬骨漢」と言えるかもしれない。

この監督は近年の「宇宙戦争」でもアメリカ本土が戦場となって大混乱する様を描いている。この「1941」ではロサンゼルス周辺だけ、1日だけの「混乱」を描いているが、監督の(本土が戦場となったことがない)アメリカ国民へ向けたメッセージは共通しているように感じる。「プライベート・ライアン」で見せたリアリズムといい、スピルバーグ監督の「戦争」を描こうとする姿勢は常に新鮮で、他の作品への影響も大きいと思う。

公開から長い時間が経ったいま、この作品を偏見なしに観ることが出来るのではないだろうか?

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「1941」DVDが到着!

キタキタ!この映画、私の「most favorite film」なのだ。「most」だよheart04
私が映画に期待するもののすべてが、ここにあるんだなーhappy02

しか〜し、この「1941」、大監督スピルバーグの作品でありながら今回が初の国内DVD化となる。「リクエスト・ムービー」というシリーズの第1弾とあるが、リクエストがないとDVD化されなかったのか...coldsweats01 まぁ、世間一般的にはそういう位置づけの作品でもあるが。

かくいう私もリクエストした1人なのだ。アマゾンにリクエストするコーナーがあるのだが、数年前にリクエストして、国内版の発売時にはメールが来るようにしておいたんだけど、そのメールは来なかったように思う。メールの山に紛れてしまったのかもしれないが。

さ〜観るぞ〜heart04

Sany0002

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2008年1月30日 (水)

ヤッターフィギュア(一部)発売延期 (*_*;

家電量販店の玩具コーナーに立ち寄ったところ、予想どおりヤッターマンの棚がどど〜んと確保されていた。さて久々の大河原メカ・ヤッターワンの出来でも見てやろうか...と思ったら、「ヤッターフィギュア(一部)発売延期のお知らせ」なる告知文が。

主力商品であるヤッターワン2種と、3悪のうちの2名(ボヤッキー、トンズラー)がイキナリ3月末に発売延期とわ、大丈夫かタカラトミー? 「3悪を(同時に)揃えたい」という大人ユーザーも多いはずだろうに...

番組の方は、出先のマックで携帯のワンセグで視聴した。
そのせいで音声が良く分からなかったんだけど、ドクロリングがホンモノだったのか?
(今回のドクロベエ様はスカウティング能力が高い!)
前後編になるみたいだし、いきなりのパターン破りに驚きを禁じ得ない。

3悪が逃走に使用する通称「お仕置き自転車」だが、今回はバルーンに吊るされ、海上を「飛行」していた。車輪が接地していないにも関わらず、ペダルを漕ぐ3悪。最後部にある「噴射機」の推力によって前進しているようだ。ということは、あのペダリングは「噴射機」(あるいは車輪と両方)を稼働させるためのものだったのか?

Yat1

Yat2

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2008年1月14日 (月)

ヤッターマン感想

現代風の演出にしつつ、基本はリメイクなんですね。アイちゃんのキャラクターが前作より強調されているように思えた。逆にガンちゃんって、こんな情けないキャラだったっけ...?

アコースティックアレンジのオープニングテーマ曲は意外性があって新鮮。やっているのは世良公則と野村義男のユニットらしいね。デジタルアニメ独特の「空気感」の無さ(平面的で塗り絵のような感じ)はポップなイメージだし、高速道路のバトルや「メカの素」の取り込み描写などCGをうまく使っている印象。

おはなしの方は、ヤッターマン初変身のあたりをもう少し丁寧にやって欲しかったし、何よりせっかくの「東京タワーメカ」の活躍が少なかったのが残念。獲物を強奪するための破壊行為が描かれないのではメカの意味がね〜。単なるスパナだったゾロメカにも、もうひとひねり欲しいところ。

三悪のインチキ商売、今回は盗難車を原材料としたインチキスポーツカーだったんだけど、これがどういうわけだか、「童夢−零」。しかもパーツ割りなどかなり正確に描かれている。「1978年」つながりで出したのだろうか...? 市販化できなかった悲劇の国産スーパーカーなんだけど、市販化されたらあんな風にボロボロ壊れたかも...と言いたかったのかねぇ?

童夢−零

背景やモブで竜の子キャラクターが出てきたけど(グズラ、ハクション大魔王、マッハ号、あと何かあったかな)、次からはゲストキャラクターとして(セリフ付きで)登場させても良いと思うけどね。

ドクロベーの滝口順平さんや小原さんたち旧作の声優陣が、まったく時間の経過を感じさせない演技ぶり。これには本当に感心した。声の張りを維持するのってすごく大変だと思うんだよね。プロの鑑だね。

Microsoft Windows Mobile 6を搭載。3inchワイドVGA液晶を搭載しながら、幅50mm、薄さ17.9mmのコンパクトサイズを実現。

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今夜復活!!三悪&ヤッターマン

来年公開予定の実写版に先立ち、今晩7時、アニメ版「ヤッターマン」が30年ぶりに復活する。しかも、堂々の地上波・ゴールデン枠での復活とは素晴らし過ぎる。

読売テレビ ヤッターマン公式サイト

ウィキペディアのヤッターマンの項目を見ると「シナリオフォーマット」という項目があり、「これを2年と1か月、108回にわたって延々と続けた」と結ばれており、笑いを誘う(108回という煩悩と同数なのも何やら意味深である)。このフォーマットを今回も堂々と踏襲するのだろうか...?

wikipedia ヤッターマン

本シリーズの陰の主役である「三悪」の声優が不変というのが素晴らしい(ドロンジョ:小原乃梨子、ボヤッキー:八奈見乗児、トンズラー:たてかべ和也)が、この三悪と並ぶシリーズの顔と言っていい山本正之さんは何らかの形で登場するのだろうか?
またエンディングテーマ曲「天才ドロンボー」は使用されるのだろうか?(新エンディングテーマ曲はmihimaru GTのバラード曲らしいが...)

注目のナレーターは山寺宏一さん。彼も当代随一の実力派で芸幅の広さを誇るけれども、どうしても故・富山敬さんのことを思い出さずにはいられない。
本シリーズの中では、普通のナレーター役が発展して、おだてブタ役さらには本編エンディングで歌を歌い出し、その後「逆転!イッパツマン」では主役の座にまで出世。スタッフとの盛り上がり、勢いを感じたね〜。芸幅の広さという点では、クールガイ(科学救助隊テクノボイジャーのエリック・ジョーンズ)から、直情型主人公(侍ジャイアンツの番場蛮)、物知り博士(ガンバの冒険のガクシャ)が忘れられない。今回の作品にも何らかの形で登場して貰えないかなぁ...。

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2006年8月 7日 (月)

アスタ ラ ビスタ、Vista

いよいよWWDC2006開幕が近づいて来たが、面白いバナー広告が準備されているらしい。

MacNN:Apple says 'Hasta la vista, Vista'
http://www.macnn.com/articles/06/08/07/hasta.la.vista.vista/

MacNN:Mac OS X Leopard: Vista 2.0
http://www.macnn.com/articles/06/08/06/os.x.leopard.vista.20/

Hasta la vista, Vista(アスタ ラ ビスタ)は'See You Again'という意味なので、'Hasta la vista, Vista'は「じゃあまたな、ビスタ」となる。この言葉、映画「ターミネーター2」でのシュワルツェネッガーの決め台詞('Hasta la vista, Baby')で、彼はこれを選挙戦でも使ってたらしい(ヒスパニック受けを狙ったのか)。よく覚えていないが、寄生獣みたいな敵ターミネーターにショットガンをぶっ放す時にも使った台詞のようだ。字幕は「地獄で会おうぜ、ベイビー」だったらしい。ひどいなー(笑)

Vista 2.0というのはWeb 2.0 とVistaの両方をコケにしてるわけね。年内発売という公約実現だけを目標としていまMSが必死に開発に励んでいる時期WindowsのVistaだが、機能的な目新しさは現行のMacOSX 10.4 Tiger どまり。こっちは「その先の先」にもう行っちゃてるよ、という意味ですな。バカにしてるなー(笑)

iPod/iTunes Music Store によってミュージックシーンを自らの企業イメージに取り込んだアップル。一般的にミュージシャンのイメージと言えば「先進的」「クール」だから、これはうまい手だと思う。今回のバナー広告もこのラインに沿ったもので洒落が利いているし、ブランド構築力はやっぱり世界最高レベルだなと思う。

しかし「シェア逆転」のような幻想はとっくに捨て、基本的には「ニッチでクール」というポジションを目指しているから(万年野党のように)気楽なことが言えるのだ...という風にも映る。これからもこのスタンスで行くのか。今回の基調講演で僕が関心を持っているのはこの部分だ。

インテルCPUへの乗り換えを断行し、WindowsXPでの起動を正式サポートすると思われるアップル。Windows Vista への期待感が既存ユーザーの中にほとんどないというこの状況はちょっとしたチャンスだと思われるのだが...。安定したWindows環境の継続を望んでいる大多数のユーザー向けに、何か面白い構想をぶち上げでくれるんじゃないかと期待している。

CNET Japan:アップルセンター http://japan.cnet.com/apple/

世界の著名デザイナー木製名作小椅子 nextmaruni
nextmaruni シルバーミニチュア
ジュエリー職人の手作業により1/24サイズで再現された
精巧なミニチュアのチェア。


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2006年1月24日 (火)

ホリエモンと西遊記

今日初めて「西遊記」を見た。

夢を食べる獏の妖怪さんが出て来て、何でも夢を叶えるという寺に人々を誘い込み、好きな夢を見させて寺に幽閉し、その夢を食べている...という話だった。
で、その獏の妖怪さんというのが、ダースベーダーのマスクを外したような(死亡時)外観をしていて結構良い感じだったのだけど、よく見ると何だか今日逮捕されたホリエモンに感じが似てるの(笑)。

何でも夢を叶えるという一見豪華なお寺が裏に回ると実は掘建て小屋だったりするんだけど、これはいわば「虚業」の象徴。
みんなの夢を叶えると言いつつ、実は騙して食いものにしていたり...

夢から覚め、妖怪さんのいる大広間に突入して来た三蔵一行が、東京地検特捜部に見えた(笑)。
三蔵一行によって解放された市民たちは夢から醒め、それぞれの現実、日常に帰って行った...アフィリエイトやデイトレードであなたも一攫千金!な〜んて夢から醒めた人、結構いるんじゃないかな。

そういう意味ではなかなかタイムリーな番組で、まったく期待していなかったけど楽しめた。
でも、どうしても昔の夏目雅子版と比較してしまう。あの作品と今回作品で一番違うのはキャラクターの身長比じゃないかな。今のはその点でかなり違和感を感じる。孫悟空って小柄なイメージ、ありませんか?

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