カテゴリー「Apple」の11件の記事

2009年3月12日 (木)

登場!! 第3世代 iPod shuffle

一流メーカーのボトムに位置する製品には優れたものが多い。ミニマム(大きさ、価格、機能)なものの方が、設計にセンスや合理性が求められるから、そのメーカーの真の実力が反映されるわけだ。アップルのボトムといえばiPod shuffleであり、その動向に注目してきたが、今回フルモデルチェンジし3世代目となって登場した。

今回のポイントは、さらなる小型化、シンプル化(本体コントローラーの廃止)、と大容量化(4GB)だ。小型化、シンプル化は行き着くところまで行った感がある。本体コントローラーが廃止された(電源とシャッフル機能のボタンしかない)ことに伴い、イヤフォンに一体型のリモートコントローラーが装備されたが、これが議論を呼びそうで面白い。サードパーティのイヤフォン、ヘッドフォンでは再生の開始すら出来ないようなのだ。このようなボトム製品のユーザーがサードパーティのイヤフォンを別途求める可能性は低いという判断だろう。付属のイヤフォンの音質も初期のものに比べれば向上しているし、評論家は色々言うかもしれないが、実際にはあまり問題にならないと思う。しかし、カーオーディオで使う場合はどうするのか?という問題はあるので、いずれアップルやサードパーティからイヤフォンとは別体式のリモートコントローラーが出て来るだろう(既存の純正リモコンが使えるかもしれない)。

iPod shuffleの最大の特徴はディスプレイを持たないことだが、今回のフルモデルチェンジで初めてディスプレイを補完する機能「VoiceOver」が投入された。これは再生している曲名、アーティスト名、プレイリスト名などを音声で読み上げてくれる機能だ。iTunes 8.1が読み上げ用の音声ファイルを生成するらしいので、本体のファームウェアのアップデートで他のiPodにも対応すると思われる。私が持っているソニーの携帯ラジオにも周波数、放送局名、現在時刻を読み上げてくれる機能があるが、混雑した電車内など身動きができない環境では大変便利だ。iPod shuffleの購買層もそうした使い方をするユーザーが多いと思われるので、利用実態にマッチした機能追加だと思う(「話す」機能はPRにも向いている)。

恐らくあまり話題にならないと思わないが、第3世代になって初めて「Apple ロスレス」の再生に対応したことにも注目したい。ファイルサイズが標準のAACの10倍くらいになってしまうが、CDからまったく劣化のない素晴らしい音質は一度聞いたら忘れられない。大容量化によって可能になった機能強化だが、これは朗報だと思う。ただし音質はデコーダーチップの性能に(かなり)左右されるので、違いが明確になるかどうかは試聴してみないと分からないが。

「あなたに話しかける」 新iPod shuffle登場
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0903/11/news102.html

Ipodshuffle_image1_20090311
Ipodshuffle_image3_20090311

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2008年7月 3日 (木)

iPhoneを買う理由は、ただ1つ

いよいよ今月、日本でもiPhoneが発売される。携帯2台、PHS2台持っている私だが、当然iPhoneが欲しくなっている。なぜかと言えば、iPhoneこそアップルが久々に放つPDAだから。理由はその1つしかない。

iPhoneについて、「売れない理由」と「買うべき理由」という記事がlivedoorニュースに出ていたので、私もひとつ書いてみたい。


猿でもわかるiPhoneを買うべき7つの理由

http://news.livedoor.com/article/detail/3710607/

それでもiPhoneが売れない9つの理由
http://digimaga.net/column/200806/9-reasons-why-iphone-does-not-sell.html

iPod touchもPDAに近いが、無線LAN以外のインターネットアクセス手段がないのが痛いところ。「これ1台で(概ね)何でも出来る」のがPDAであり、現代ではインターネットアクセス環境は必須。iPhoneこそ現代のPDAと言えると思う(アップルはPDAとは言っていないが)。

PDAという概念を初めて提唱したのがアップルであり、それを製品化したものがNewton。私は「パーソナルコンピューター(Mac)とは異なる概念の新たなコンピューターを作る」というその高邁な理想に激しく感動し、MP130日本語版や周辺機器多数を購入してかなり入れ込んで使ったものだ。Newtonのユーザーコミュニティも熱気に溢れ、レベルも高かった。そんなNewtonだが、製品としては大失敗し(理想に技術が追いつかなかった)、開発は凍結された。ちょうど10年前のことだ...。

現在の携帯電話の使われ方は、まさにPDAと言えるのではないだろうか。ひとり暮らしの若い人で、PC環境を持っておらず、すべて携帯でネット利用する人は珍しくない。メール、ネットアクセスだけでなく、スケジュール管理から計算機、目覚まし時計。そしてデジカメやGPSの機能。PC以上の機能を持ち、PCに置き換えることも可能だ。

Newtonが目指したPDAの概念はもっと先進的なのだが、現在の我々のデジタルライフにマッチしている携帯端末は上記のような「携帯」なので、携帯電話としてアップルがPDAを復活させたことは戦略的に正しいと思う。携帯音楽プレイヤー(iPod)でシェアを取り、iPodに少しずつPDA的な機能を追加して行き、iPhoneに繋げた。PCより普及しているデジタルデバイスであり、インターネットマシンである「携帯」市場を攻略することは、PC市場をWindowsから奪い返すことよりも意義が大きいと思う(今さら無理だし)。

「携帯」の中身はクローズドでも許されるから、iPhoneを通じて拡がって行く様々なビジネスをアップルはコントロール出来る。PC市場よりも絶対オイシイと思う。電車に乗っていると、携帯でゲームをやっている人が実に多いことに気付く。アップルも当然、携帯ゲーム機市場にもiPhoneで乗り込んで行くつもりで、「App Store」というサービスを展開している。

アップル:App Store
http://www.apple.com/jp/iphone/appstore/

「Mobile me」という「.Mac」を拡張した新サービスが開始されるが、これも重要だ。従来のオンラインストレージサービス、情報同期サービスが発展し、Windows環境のみでもメリットがあるサービスになる(iPhoneとOutlookの同期が可能)。また、情報が「同期」されるのではなく、PC、Mac、iPhoneのどれかで情報(メールやアドレス帳、カレンダー)が更新されると、更新情報が他の登録端末に「プッシュ」されてくる。Palmによって一般化した「同期」という概念(PCが母艦、PDAが子機という関係)をさらに進めたもので、独自にインターネットアクセス環境を持つiPhoneだからこそ有効なシステムである。

アップル:Mobile me
http://www.apple.com/jp/mobileme/

実は、私がiPhoneを欲しがる理由はこの「Mobile me」サービスがあるからで、ハードウェアに惚れたからではないのだ。アップルは「サービスあっての端末」ということを非常に理解している。「ユーザーのデジタルライフを豊かにする」ことを製品開発の主目的に据えているから、ハードウェアとサービスを同時にセットで開発・提供できるのだ(マイクロソフトにはこの部分が決定的に欠けている)。
また、年間9,800円(20GBストレージ付き)を支払ってくれるユーザーを(Windowsユーザーからも)囲い込むことが出来るが、これはビジネスモデルとして非常に有効だと思う。「iPod+iTunes Store」のビジネスモデルもそうだが、アップルのビジネスモデルはユーザー本位の姿勢から生まれているので、嫌みがない。ビジネスモデルとは本来こうあるべきものなのだが、マイクロソフトの「外堀を埋め、ユーザーを判断停止させ、追い込む」という嫌みなビジネスモデル展開に慣れているせいか、非常に清々しく感じられる。

マイクロソフトの話が出たのでついでに書いておくが、iPhoneの投入で一番困るのが、マイクロソフトのスマートフォン用のOS、「Windows Mobile」陣営だと思う。私は「Windows Mobile」を搭載したスマートフォン2台(X01HTとAdvanced/W-ZERO3[es]」)を使っているから言う権利があると思うが、本当にまったくやる気が感じられないOSなのである。Windows Vistaもやる気が感じられないが、それ以上にやる気が感じられない。鎖国時代の幕府官僚もきっとこのようであったのだろう。

そこに黒船iPhoneが登場し、多くの日本人にスマートフォンの新しい姿が映る。既にソフトバンクにはWindows Mobileを搭載しないスマートフォンがあり(インターネットマシン 922SH)、非搭載の理由は「使いにくいから」。電話機として使いにくいのはまだしも、PIM(個人情報管理)マシンとして使いにくいのは決定的だと思う。Windows Mobile端末を真剣に使っている人で、サードパーティによるPIM強化ユーティリティソフトを使っていない人がいるだろうか...? Mac(アドレス帳やiアプリ)とWindows Mobileの同期を可能にするユーティリティソフトで「The Missing Sync for Windows Mobile」という製品があるのだが、これが非常に優秀。「Mac+Missing Sync+Windows Mobile」の環境が「Windows+Windows Mobile」の環境より絶対に優れていると思うのだが、これって大問題じゃないだろうか?

The Missing Sync for Windows Mobile V4.0
http://www.miyavix.co.jp/product/markspace/wm4/index.html

X01HTもAdvanced/W-ZERO3[es]もハードウェアとしては非常に努力しているが、OSが足を引っぱっている感がある。このままだと「インターネットマシン 922SH」のように逃げ出すところが増えるかもしれない。マイクロソフトには強い危機感を持って欲しいのだが...。

Wm

ハードウェアは良いのだが...

Mp130

まだ起動するぞ!MP130

マックエキスポで頂いたモンキーパンチ先生のサイン。非常に丁寧に書いて下さって感動。

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「あなたの街のiPod」に投稿してみた

アップルが何を思ったのか「あなたの街のiPod」というプロモーションを行っている。
アップル:あなたの街のiPod

iPodユーザーなどまったく珍しい存在ではないし、むしろあらゆる場所で見かける。何でいまさら「iPodと映した写真を送って下さい」というプロモーションなのか?と思ったが、アップルがユーザーと連携してプロモーションを展開するのって何だか新鮮な気もするので、私も投稿してみた。

他の投稿者を見ると、シチュエーションもそうだが、iPodの機種、カラー(ケースも含め)が多様なので、思ったより面白い。また、写真を撮影する立場からすると、「iPodと特徴ある風景をいかにして同一フレームに収めるか」という技術的(?)な面白さもある。

私が投稿したのは、先日アウェイ甲府戦に行った時の「甲府城」と、今日の「烏帽子岩」。どちらも一番乗りだ(笑)。写真はアングルを変えて何度も撮り直した。烏帽子岩の方は迷いに迷って上陸してからのものを選んだ。せっかくなので、投稿しなかったものも載せてみる。

Koufujo2
Eboshi
Eboshi2
Eboshi3

私のiPod歴は、メインは第1世代→第3世代→第5世代。サブはshuffleの第1世代とnanoの第2世代。ハードディスク型のメイン機の音質は確実に向上している。素晴らしい。もちろん音源は劣化のない「Appleロスレス」で入れているのだが、CDプレイヤーで聴くのとはまったく質が違う。昔良く聴いたCDをiPodに入れて聴くと、昔は聴こえなかった音が聴こえるので非常に新鮮。「高価なCDプレイヤーでもデータを拾い切れていないのでiPodに敵わない」という主張をしている専門家がいるが、まったくその通りだと思う。iPodはバッテリー電源なので、電源から入ってくるノイズがゼロというのも大きいと思う。(オーディオセットの場合、電源ノイズを除去するのに非常に大きなコストがかかる)

shuffleはアップルならではの製品なので、とても好きだ。「安く・軽く・小さく」が製品のメインコンセプトだが、最大の欠点はディスプレイがないので曲名を表示できないこと。その欠点を堂々と逆手に取り「shuffle」という音楽の聴き方を提案し、商品名としてプッシュしたのだ。

発売時のキャッチコピーが、"すべて、偶然に任せよう。(Enjoy uncertainty.)" "Life is random." だったらしい。私の人生観と同じではないか(笑)。shuffleが好きになる訳だ。

「shuffle」はiTunesのストックからランダムに曲を転送して、その「ランダムさ」を楽しむというもの。もちろん、曲を選んで転送することもできるが、この「shuffle」がなかなかクセになる。「こんな曲もあったのか」と自分で入れた曲なのに新鮮に感じたり、ランダムな並べ方(曲順)に妙に感動したりする(iTunesでの再生回数が多い曲が優先されるようだ)。これって、何千曲といった音楽のストックがないと感じることが出来ない楽しみだと思うので、アップルの人間は相当な音楽好きだなぁ...と感心し、親近感を持つことが出来る。

日本のメーカーだと絶対に、このサイズと価格で「ディスプレイ表示できる」ことを売りにして来る。しかし、それはあくまで技術者、商品企画者の発想であって、音楽好きの発想ではない。「好き」になれないんだよね、そういうの。価格競争が激しい現代では、ブランドを「好き」になってもらうのが一番大切だと思うのだが、日本のメーカーには「価格性能比を上げる」「機能を増やす」という以外の発想がなく、アップルみたいに「機能を減らして魅力的にする」といった発想は絶対に出来ないのだ(マイクロソフトも出来ていないが)。

この初代shuffleは様々なアクセサリが出ていて、写真に映っている「スポーツケース」がお気に入りだ。防水ケースなのだが、電源オン・オフ以外のコントロールパッドの操作はきちんとできる。このオレンジがアウトドアっぽくて良いんだよなぁ...。

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2008年2月 2日 (土)

MacBook Air...(また)やっちまったのか?

2ちゃんねる「新・mac板」に「Airやっちまったもんはしょうがない」というスレが立っている。

Airやっちまったもんはしょうがない

スレタイにワロタ。\(^O^)/

MacBook Airに触ってみた! SF発ファーストインプレッション(ASCII)


Air は本当に「やっちまった」んだろうか? Power Mac G4 Cubeと同じように?

Cubeはジョブズ好みの対称的デザインで、今思えば静音パソコンの走り。「俺が買わなくてどうする!」とアップルの志を高く評価したものの自分では買わず(買えず)、当時いた会社に「俺専用マシン」として購入してもらった(今はどうしているだろう?)。

Cubeの失敗で明らかになったのは「性能よりデザインを優先させたモデルは売れない」ということだろう。プロシューマーとビギナー(家庭、学生ユーザー)の間を狙ったモデルはニッチターゲットということになるのだろうが、あまりにニッチ過ぎるということだ。

MacBook Air に関して問題なのは、CPUとグラフィックのパワーだと思う。
これがMacBook Pro並であったならば、重さ、バッテリー(駆動時間が短い、現状では外付けが出来ない)、インターフェイス(あまりに簡略化)、光学ドライブ(この重さなら積んでくれ)、そして価格...すべてが問題にならなかったと思う(もしくは、現状スペック、仕様であっても価格がMacBookと大差なければ良かった)。

「世界一の薄さ」を諦めれば、同じ価格でMacBook Pro並のパワーが手に入ったのでは?...するとMacBook Proとの差別化が難しくなってしまうのだが....

個人的には、12インチ、チタンボディ(アルミはチープで嫌い)、MacBook Pro並のパワーのマシンが欲しい。でも日本以外では売れないかもしれないか...欧米人は手が大きいから。


私のPowerBook遍歴は次のとおり。150以外はその時期のメインマシンだった。どれにもたくさんの思い出と思い入れがある(現在は久々のデスクトップマシン、Mac miniをメインにしている。Cube的なカッコ良さも感じるし)。

Duo250(→280へUG)、2400、150、G3/WallStreet、G4/ti、iBookG3(キーライム、DualUSB)、iBookG4(14インチ)、G4 12インチ/1.5Ghz

今手元にあって稼働するのはG4 12インチだけか...。
これは「アップルは2度とこのサイズのマシン(サブノート)は出さない」という確信のもと、再整備品を買ったもの。デザインに品があるし、恐らく歴代PowerBook最高のスピーカーシステム(ミッドレンジ用の3つめのスピーカーが内蔵されているのだ)を持っていて、このクラスのモデルには意味のない「遊び心」が好きだ。スクロールトラックパッドも素晴らしく使いやすい。

だが、欠点は限りなくある(笑)。レッツノートに比較すると考えられないくらい重いし(2倍と言っていい)、アルミの熱伝導性が良すぎるためか表面が高温化するが、メモリを増設するとそれがさらに進行してどうにもならない。気休めと分かっているが、PC用のアルミ製空冷フィンをぶった切ってPowerBookの底面に貼りまくってある(キーボードが打ちやすい角度になる効果もある)。

クルマや電車移動がメインであればこのPowerBookでも良いのだけど、近ごろは自転車をメインにしたいと思っているので、昨年ついにレッツノートを購入。当然一番小さいRシリーズだ。アップルはこのサイズは絶対にやらないだろう。フルサイズキーボードへのこだわりは捨てないだろうから。

このレッツノートは、MacBook Airとは対称的に、厚みはかなりある。本体への衝撃を吸収するためのスペース確保だろうことは容易に想像がつく。アウトドア志向のモバイラーなら、やはりこちらを選ぶだろう。

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右がPowerBookG4 12インチ。ヒザの上で使うとまるで「石抱き」状態である。(*_*;

Microsoft Windows Mobile 6を搭載。3inchワイドVGA液晶を搭載しながら、幅50mm、薄さ17.9mmのコンパクトサイズを実現。

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2008年1月30日 (水)

EGWORD,EGBRIDGE...志ある限り。

久々のMacネタが、こういう話題とは....(/_;)

パッケージソフト事業終了のお知らせ(エルゴソフト)
(EGWORDお得意の縦書きモードでメッセージを表示しているところに、同社のプライドを感じる)

比較的古参のMacユーザーコミュニティは、しばらくはこの話題で持ち切りだろう。
しかし、それは旧友の葬儀の際に久々のクラス会が自然発生するようで、何だか寂しいものだ...。


エルゴソフト社のワープロソフトEGWORDと日本語入力環境EGBRIDGEは、その24年の歴史に今、ピリオドを打った。才気に溢れるが日本語が不自由なMacに言葉を教え、ノートを与え、「Macで日本語」の環境を実現したのはこれらのソフトは、去って行ってしまった。

「美しく」「速く」「快適に」...Macにも通じる製品コンセプト。
何かモノを作り出す仕事をしている人には、こういう「道具」として優れたものを使いたがる。
自分の思考を妨げず、良い影響を与え、拡大してくれるような「道具」。

本来ソフトウェアとはこのように徹底した「道具」でなければならないのだが、優れた道具として使われることよりも、「商品」として買われること、市場を征服することを目標としたソフトウェアが圧倒的なシェアを誇っているのが現状である。

モノづくりの「志」の有無が問題なのだ。

新しいMS Office、MS Office 2008 For Macはつい最近、比較的廉価で発売された。これと入れ替わるような今回の幕引きである。
この製品、少なくともWordに関しては評判が悪く、縦書きはかなりとんでもないらしい。

それに関して私は特別な感想を持たないが、問題なのは、私も含め多くの者が「まぁ、こんなもんだろう」「最初のアップデータが出るまで待つか」と思っていること、そしてそのような状況の中でもワープロソフトで最大シェアであり続けるであろうことが、すっごく問題であるように思う。
ほとんど期待されていないのに、それが許され、シェアも獲れるとは....。

エルゴソフトのスタッフとはMacExpoやサポート電話で何度か話をしてきた。アウトライン機能の追加やインタフェイスをOSXテイストに揃えるように提言した記憶があるが、非常に真摯に聞いてくれたしそれを実装してもらえたのが嬉しい。また、得意の縦書き機能のさらなるブラッシュアップに努め、次世代バージョン(egword universal 3)の開発も進められていたという。「志」が高いのである。

かつてMacには個性派のワープロソフトやエディタ、アウトラインプロセッサ等の国産品がいくつもあり、乱立とも言えるが刺激的な雰囲気があった。原稿用紙縦書き専用の「たまづさ」、多彩な表示モードと複数ファイルのバインド化が新しかった「ORGAI」、電子辞書で調べながら書き、校正していくという文書作成スタイルを提案した「システムソフトエディタ」。
アウトラインプロセッサでは、高機能な「アイデアストーム」、ソフトウェア自体がひとつの思想を表現していた「マンダラート」。「コルクボード」や「IN CONTROL」は向こうのだったか?
アップルのCyberdogのNotebookや「クラリスワークス」も素晴らしかった。「インスピレーション」にも随分お世話になったな...。

アップルの製品がハード的にもOS的にも洗練され、以前のようにユーザーが自ら行動を起こさなくても初めからフツーに使える良い道具に進化し、ある意味で大人になった。落ち着いてきた。
そんな中、個性的なソフトウェア群は去って行き、超大手だけが残った。マックのユーザーコミュニティも以前ほど活発でない気がする。PowerBook2400(comet)で多いに盛り上がったあの頃が懐かしい。みんな本当にアツかった。

エルゴソフトの製品は、OSXの新機能の取り込みに果敢に挑戦し、Macの日本語環境を先導してきた。親会社はゲームソフトの「KOEI」だから、行く末を案じたことは一度もなく、今こうしてEGBRIDGEでブログの記事を入力し、PDF出力で済む文書作成ならEGWORDで作っている。いずれも最新版だ。
(珍品のピピンアットマーク用EGWORDも持っているぞ。ピピンは壊れているが...w)

なぜこんなことになったのだろう。親会社がPS3用のソフトに注力したツケか?
市場独占の悪影響で「志」を忘れ、ただでさえ品質の上がらない大型ワープロソフトだけになって良いのか?
egbridge Universal 2の「スマート予測変換」や入力補助のための各種パレットは便利すぎて手放せない。ATOKがここまでやるだろうか? ことえりも長足の進歩を遂げているが、違ったレベルの日本語入力環境もあるのだ。

Mac専業の国内ソフトハウスは、全て姿を消してしまうのだろうか?
Mac専門店も少なくなる中、エルゴソフトの決断は、「ひとつの文化の消失」を意味するような気がする。土方歳三の戦死が、侍という存在の死を象徴したように...。

しかーし。新選組が消滅し、明治の時代になっても斎藤一みたいに戦いをやめない者もいる。敵は変わっても士道(志)はそのままに。(フィクションの世界と少々イメージがごっちゃになってるが)

そんな中、ここに一人の漢が降臨したのである。

2ちゃんねる「新・mac板」に「中の人」こと開発リーダー神が実名降臨したのだ!
開発チームはすでに解散、自身も退職するが、何らかの形で幻の「egword universal 3」を(どんな形でかは不明だが)世に送り出したいと、戦闘続行を宣言!!

【egword】エルゴソフトのスレ 第16版【egbridge】236番

まだだ、まだ終わらんよ! 終わらせないよ!
こだわりのないソフトばかりじゃ、Macじゃない!

今回の問題、「中の人」のブログを見ても分かるとおり、Macがなぜか日本でだけ売れていないのが主原因なのである。Airとかいうこ洒落たモデルを出すなど、本体は余裕こいていて、全体的にはMacの売れ行きは伸びているというのに、なぜ我が国では...? このままでは大切な文化が....デカルチャー!
そこのあなたも、これを機にMacを購入し、この素晴らしい文化を守るために手を貸してもらえないか? 今のMacはコストパフォーマンスも高いよ!付属ソフトの(iLife08)も素晴らしい。

Cocoa を飲んで、ほっとして。

アップルストア(直販サイト)

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2006年10月 1日 (日)

PowerBookの交換用バッテリーが到着

Sa330006
先日(29日)夜、PowerBookの交換用バッテリーが届いた。
例のソニー製バッテリーの交換プログラムによるものだが、アップルからの告知があった直後(その日の夜)にウェブから申し込んだから、最速の部類ではないだろうか?

実は以前ソニーの携帯電話のバッテリー交換プログラムにも該当したことがあり、その時は(確か)事前に運送会社と時間調整し、必ず対面で「交換」することになっていて不便に思ったものだ。

今回のアップルの場合、ウェブの説明では「対面交換」ではなく「後日返送」も認められていたから、密かに返送をバックレようかと思っていたのだが(笑)。あれこれゴネてみたものの、F山のお兄さんは「交換が基本です」と頑なだったので交換に応じた。予備バッテリーにしようかと思ってたのになぁ・・・。

ただ、返送用の箱と着払いの送り状を持参してきていたので、「後日返送」も(本人不在等)場合によっては認められるのかもしれない。ソニー携帯の場合より柔軟な対応といえると思う。

それはさておき、今後のソニーの対応が気になるところだ。
この問題をデル、アップルだけで収束させようとしたようだが、結局、全メーカー対象の回収となってしまった。
なぜこのような展開になったのか。顧客の安全についてどう考えているのか。

ロイターの記事によると、顧客が交換に応じる件数によってソニーの負担額が変動するようだ。
顧客に積極的に交換を働きかける姿勢を見せるか、見せないか。消費者は見ていると思う。
メーカーとしてのソニーの姿勢、ブランドの根幹が問われているという認識のもと、あらゆる手段、メディアを使って顧客に交換をアピールするべきではないだろうか?


米デルのバッテリー回収、ソニー負担額は最大500億円の試算も(Reuters)

ソニー、ノートPC発火問題の火消しに本腰--バッテリーを自主回収へ(CNET Japan)

「バッテリのリコールはアップルが最後」--ソニーや各PCメーカーが強調(CNET Japan)

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2006年8月20日 (日)

ライムグリーンのノートPCと言えば。

デュアルコアのライムグリーンはお好き?NEC「LaVie G タイプL」(ITmedia +D)
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0608/01/news015.html

ImageImage

「ライムグリーン」というとベルマーレファン、カワサキファンは思わず反応してしまうだろう。
ベルマーレの場合、正確には「ライトグリーン」だが...

かつてiBookは「クラムシェル」という貝殻型のボディをしていて、その2世代目ではド派手な「キーライム」という蛍光黄緑のようなカラーのモデルが存在した。一般人はとても手を付けないカラーなのだが、「ベルサポの俺が買わずに誰が買うのだ!」という意気込みで買ったものだ。
これが、それ。懐かし〜。(>_<)
http://www.watch.impress.co.jp/pC/docs/article/20000913/apple1.htm

僕はこれを仕事場にもパソコンボランティアの現場にも持っていったけど、どこでも大評判で使っていてとても楽しかったなぁ。その代わり12.1インチ、800x600の解像度のモニタはきつかった。重さもかなりあったし、当時のアップル製品は製造精度が悪くてボディの隙間がとても気になったものだ。

それに比べればこの「デュアルコアのライムグリーン」は1280×800の15.4インチモニタだし、デュアルコアCPUもあるし実用性はバッチリなんだろうけど、カラーの方は弾けが少々足りない気がする。ライムグリーンから想像するのはもっとソリッドなベタッとしたグリーンだと思うのだが、これは上品なメタリック色。まぁ、基本的にはビジネスモデルだからこの辺が限界なのかもしれない。
ベルサポ向けに派手めなライトグリーンのモデルも出してみてくれないかな?サポは多いとは言えないけど(笑)、ライトグリーンの製品って世の中に少ないので、みんな飢えている気がするのだが。

NECダイレクト(ライムグリーンは直販限定カラー)
http://www.necdirect.jp/03/dirafft.asp?id=LG0LMR4CM5

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2006年8月 7日 (月)

アスタ ラ ビスタ、Vista

いよいよWWDC2006開幕が近づいて来たが、面白いバナー広告が準備されているらしい。

MacNN:Apple says 'Hasta la vista, Vista'
http://www.macnn.com/articles/06/08/07/hasta.la.vista.vista/

MacNN:Mac OS X Leopard: Vista 2.0
http://www.macnn.com/articles/06/08/06/os.x.leopard.vista.20/

Hasta la vista, Vista(アスタ ラ ビスタ)は'See You Again'という意味なので、'Hasta la vista, Vista'は「じゃあまたな、ビスタ」となる。この言葉、映画「ターミネーター2」でのシュワルツェネッガーの決め台詞('Hasta la vista, Baby')で、彼はこれを選挙戦でも使ってたらしい(ヒスパニック受けを狙ったのか)。よく覚えていないが、寄生獣みたいな敵ターミネーターにショットガンをぶっ放す時にも使った台詞のようだ。字幕は「地獄で会おうぜ、ベイビー」だったらしい。ひどいなー(笑)

Vista 2.0というのはWeb 2.0 とVistaの両方をコケにしてるわけね。年内発売という公約実現だけを目標としていまMSが必死に開発に励んでいる時期WindowsのVistaだが、機能的な目新しさは現行のMacOSX 10.4 Tiger どまり。こっちは「その先の先」にもう行っちゃてるよ、という意味ですな。バカにしてるなー(笑)

iPod/iTunes Music Store によってミュージックシーンを自らの企業イメージに取り込んだアップル。一般的にミュージシャンのイメージと言えば「先進的」「クール」だから、これはうまい手だと思う。今回のバナー広告もこのラインに沿ったもので洒落が利いているし、ブランド構築力はやっぱり世界最高レベルだなと思う。

しかし「シェア逆転」のような幻想はとっくに捨て、基本的には「ニッチでクール」というポジションを目指しているから(万年野党のように)気楽なことが言えるのだ...という風にも映る。これからもこのスタンスで行くのか。今回の基調講演で僕が関心を持っているのはこの部分だ。

インテルCPUへの乗り換えを断行し、WindowsXPでの起動を正式サポートすると思われるアップル。Windows Vista への期待感が既存ユーザーの中にほとんどないというこの状況はちょっとしたチャンスだと思われるのだが...。安定したWindows環境の継続を望んでいる大多数のユーザー向けに、何か面白い構想をぶち上げでくれるんじゃないかと期待している。

CNET Japan:アップルセンター http://japan.cnet.com/apple/

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2006年7月31日 (月)

マイクロソフトのZuneプロジェクトへの危惧

マイクロソフトが打倒iPod!を目指す新プロジェクト「Zune(ズーン)」を公表。第一弾として携帯音楽プレイヤーとソフトウェア、音楽共有サービス(SNSみたいなもの?)などを年内に提供開始するらしい。僕が心配することではないのだろうが、いちいち脊髄反射的に対抗ビジネスを立ち上げて企業として何の意味があるのか?と疑問に思う。株価対策としか思えないのだが?

Origami(小型タブレットPC)もそうなのだが、巨人マイクロソフトが手がけるべきビジネスとは思えない。音楽や(プロモーションビデオのような)ショートビデオ、ゲーム(据置き、ポータブル)、タブレットPC。こんなものはニッチ以外の何者でもないと思う、PC用OS、ビジネス用ソフトのフォーマット(Office)と比べれば、だ。
なぜ、いちいちこんなものを自社(のみ)で手がける必要があるのか?

PC用OSにしてもVistaとかいう名称の次世代Windowsはグラフィックチップメーカーしか喜ばないような仕様で、発売時期以外の詳細は固まっていないというわけのわからない状態であり、まったくのユーザー不在に思える。OSマニア以外に誰か期待して待っている人はいるのだろうか?ほとんどの人はXPのブラッシュアップしか望んでいないはずだ。誰のために、何のためにVistaを出すのか?

PC用OS、ビジネス用ソフトのフォーマットという根幹を握っている企業の取るべき最善の道は、「主力製品のブラッシュアップ以外は極力何もしないこと」だと思う。ユーザーはそれしか望んでいないし、新たなOS開発にかけられるコストが不要になるのだから、良いことずくめではないだろうか?

マイクロソフトは、自社がすでに成熟期に入り、今後利益は見込めても成長は見込めない(株価は大きく上がらない)という認識が(すでに事実だと思うのだが)一般化することを、どうしても認められないのかもしれない。

貯め込んだ資金を株主還元するように求められ数年前から配当をするようになるなど、マイクロソフトも変わって来ている。ゲイツの引退を機に成熟企業に相応しいビジネスモデルに転換すべきだと思うのだが、CEOのスティーブ・バルマーは「Microsoftが着手しながら途中で放棄した主力ビジネスは1つもない」「すでに成功したか、成功を約束しているかのいずれかしかない」などと語っている。これが本当に企業トップの発言だろうか?「皇軍不敗、神州不滅」「百戦百勝の鋼鉄の名将」と同レベルの政治的スローガンにしか聞こえない。
こうしたプロパガンダは語っているうちに自己暗示にかかってしまうという危険な副作用があるから、その使用には十分注意が必要である。
Zuneプロジェクトはインパール作戦ではないのか? マイクロソフトは本当に不敗で不滅なのだろうか。

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マイクロソフトのiPodキラー"Zune"まとめ(Engadget Japanese)
S・バルマー氏が語るVista、マイクロソフト、Zune(CNET Japan)
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2006年7月28日 (金)

Mighty MouseからPro Mouseへ...

「しっぽ」にさよなら--アップル、「Mighty Mouse」のワイヤレス版を発表
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20180807,00.htm

ワイヤレス Mighty Mouse
Apple Store(Japan)


店頭で触れたMighty Mouseの操作感に感激して購入したのだが、現在では使用をやめ、Pro Mouseに戻している。こんな方は僕以外にもいるんじゃないかな?
Pro Mouseというのは、マウス全体がボタンで、ガワが透明で中にあんが入ったくずまんじゅうみたいな奴のこと。下にPro Mouse登場時の記事のリンクを貼ったが、今改めて見ても新鮮に感じる傑作だと思う。

コロンブスの卵的な構造!? マウス全体をボタンにしてしまったアップルコンピュータの「Pro Mouse」
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2000/07/20/610299-000.html

Mighty Mouseのどこが気に入らないのかというと、それはスクロールボールのメンテナンス性に尽きるだろう。直接指で触れる部分だからどうしても汚れが付く。そうなると当然反応がおかしくなるのだが、実質的に分解が不可能な構造のため、この部分の根本的な清掃法がないのだ。ボールを動かした時「クリクリ音」を発生させるためにマウスにスピーカーを内蔵するという懲りようなのに、メンテナンス性無視とは一体どういうことだろうか?まったくアップルらしくないと言える。

「アップルらしい」とは、僕の場合「ストレスなく作業に没頭できる製品」を指している。身体感覚にフィットし、その存在を感じさせない道具。道具とは本来こういうものであるはずなのに、このスクロールボールは動きが気になり出すとどうしようもなくなってしまう。いくつか清掃法を試してみたのだが、やり過ぎたのか余計悪化させてしまった...orz

一度気に入らなくなるといろんなことが気になってくる。そもそも2ボタンが気に入らないし、1ボタンで良くてスクロールボールがいらないなら、元のPro Mouseでいいや、ということになったのだ。
2ボタンの何がイヤかというと、マウスに対する指の向きを強制されるからだ。僕のクセなのかもしれないが、左に45度くらい傾けてマウスを掴むので、クリックする位置が中心線上でないとやりにくい。2ボタンだとマウスの中心線と人さし指、中指の位置が揃うように合わせなければならない。僕の場合、これが手首の角度として苦しいのである。

「どこをクリックしても良い」という自由さ、見事なメンテナンスフリー。これが僕が感じるPro Mouseの美点であり、多機能で便利なMighty Mouseよりも道具として優れていると感じる理由である。Mighty Mouseはまだ発展途上だと思う。真の道具に進化すべくスクロールボールの非接触部品化などに取り組んで欲しい。

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